「ビズリーチはどんなサービスなの?評判は?どんな求人があるの?」という疑問を持っている方もいるでしょう。
ビズリーチは、スカウト型のハイクラス向け転職支援サービスです。ヘッドハンターや企業からスカウトとして求人が届き、企業の人事部と直接メッセージのやり取りができます。
今回は、ビズリーチの特徴や求人数、向いている人の特徴を詳しく解説します。最後までご覧になれば、ビズリーチの強みや評判を深く理解できるはずです。
ビズリーチの特徴を紹介!求人数や対象地域は?
ビズリーチは、株式会社ビズリーチが運営するハイクラス向けの転職支援サービスです。
登録するだけで、優良企業や一流ヘッドハンターから直接スカウトが届きます。厳選された優良企業と直接コンタクトが取れるため、転職成功までの展開が早く、効率的に転職活動を進められます。
ビズリーチは履歴書や職務経歴書を登録し、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つだけでなく、自分から興味のある求人にアクションを起こすことも可能です。
ヘッドハンターからの求人紹介や、面接対策のサポートなども受けられます。
ビズリーチの求人数はどれくらい?
ビズリーチの公開求人数は、2022年9月18日時点で82,451件です。あくまで一般公開されている求人数なので、非公開求人を含めるとさらに求人数は多くなります。
ビズリーチの登録者数は160万人近くであり、累計企業数は約20,000社です。高収入の求人案件が多く、年収1,000万円以上の求人は全体の3分の1以上だとされています。まさに経営幹部・経営職など、プロフェッショナル人材向けのサービスだと言えます。
求人の職種は、経営や管理、営業、人事などさまざまです。コンサルタントやIT技術職、マーケティングなども含まれます。業種はITインターネットからメーカー、マスコミ・メディア、金融まで幅広く扱っています。
ビズリーチの対象地域は?
ビズリーチのオフィスは東京を中心に、大阪や愛知、福岡、静岡、広島と、全国のいたる所に存在します。大手企業から中小企業、ベンチャー企業まで営業活動を行っていることから、ビズリーチの対象地域は日本全国です。
ビズリーチは国内だけでなく、アジアを中心とした海外にも求人を広げています。北米やヨーロッパ、その他さまざまな国・地域の求人にも対応しているため、海外勤務を希望する方にもおすすめです。
なお、海外勤務求人の採用形態については、本社で採用された後に現地法人に派遣されて勤務する「駐在員採用」と、日本国外の現地法人と直接雇用契約を結んで海外で勤務する「現地採用」の2種類があります。
ビズリーチと他サービスの比較
ビズリーチは、ハイクラス特化のスカウト型の転職サービスです。
他のサービスとは異なる強みや特徴が存在します。自身に適したサービスを見つけるためにも、各サービスの特徴をしっかり押さえておきましょう。
社名 | BIZREACH | リクルートダイレクトスカウト | JACリクルートメント | パソナキャリア |
---|---|---|---|---|
求人数※ | 82,451件 | 302,505件 | 約25,000件 | 40,000件以上 |
年代 | 30代~50代 | 30代~50代 | 30代~50代 | 30代~50代 |
年収目安 | 600~900万 | 600~900万 | 800万~ | 400~700万 |
特徴 | ・管理職、専門職向けのハイクラス求人が多数 ・企業、求職者の登録事前審査があるのでマッチングの質が高い ・企業から直接スカウトが届く ・大手エージェントが取り扱っていない優良案件がある |
・ハイクラスのヘッドハンティングサイトでは求人数No1 ・母体の知名度が高い ・3,000名以上のヘッドハンターが案件を紹介 |
・ハイクラス向けの高年収非公開求人を多数保有 ・マネジメント層や専門スキルの求人が多数 ・外資や海外企業の案件に強い ・各業界の専門知識を持ったコンサルタントが所属 |
・転職後の年収アップ率が高い ・求人数が多く、幅広い年代・職種に対応 ・業界専任のコンサルタントが親身にキャリア提案をしてくれる |
地域 | 全国 | 全国 | 北海道・関東・関西・東海 | 東京・名古屋・大阪 |
業種 | 経営企画、その他マネジメント層職種 | 経営企画、その他マネジメント層職種 | 管理職・技術職・専門職 | 総合 |
登録するべき層 | 30代~のハイクラス層 | 30代~のハイクラス層 | 30代~のハイクラス層 | ・20代~30代の転職が初めての人 ・転職で年収を上げたい人 |
ほとんどがハイクラス向けの転職サービスですが、それぞれのサービスで特徴が異なります。
ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトはスカウト型のサービスなのに対し、JACリクルートメントはエージェント型のサービスです。
また、パソナキャリアに関してはハイクラス向けのサービスではなく、20代〜30代を中心とした若年層向けの転職サービスなので、管理職やマネジメント層の転職にはあまり向いていません。
転職サービスは1つに絞るのではなく、複数を並行利用することが可能です。
サービスごとに異なる非公開求人を抱えているため、同時に複数のサービスを利用することで、自身に適した求人を見つけやすくなります。
ビズリーチがおすすめの年代・職種は?どんな求人が多い?
ビズリーチの利用に向いているのは、30代〜50代のハイクラス転職を求める世代です。
ビズリーチに登録すれば、業界・業種に精通したヘッドハンターや、有名企業からスカウトが届く可能性があるので、年収アップやキャリアアップを目指す方に推奨されます。
また、ビズリーチはさまざまな求人を扱っていますが、専門性の高いスキルが必要になる職種の求人が多い傾向にあります。
そのため、スキルを有している市場価値の高い人材ほど、優良企業からスカウトを受けやすくなるのです。
ビズリーチの利用は「いまの職場では経験できない仕事がしたい」「スキルアップ・年収アップを望んでいる」「ヘッドハンターや企業と直接交渉したい」といった、仕事に対して熱意のある方に向いています。
ビズリーチの利用におすすめできない世代・職種
ビズリーチの利用に向いていないのは、社会経験があまりない20代〜30代前半の若年層です。
ビズリーチが抱えている求人のメインはハイクラス案件なので、実績や経験が少ない人が登録しても、「いつまで経ってもスカウトが来ない」という状況に陥る可能性があります。
また、現在の年収があまりにも低い場合も、ビズリーチの利用に向いていません。ビズリーチの保有する求人のほとんどが年収600万円以上であることから、項目の選択肢の中で最も低い年収は「500万円未満」です。
この項目を選ぶと、企業やヘッドハンターから「実力や実績が不十分なのでは?」と思われてしまい、転職活動をスムーズに進められない可能性があります。
ビズリーチは専門性の高い職種や管理職の求人が多いことから、誰にでも務まる職種に就いている方も向いていないと言えるでしょう。
高年収での採用ってホント?ビズリーチを利用するメリットとデメリット
ビズリーチには、ほかの転職支援サービスにはないメリットがたくさんあります。その一方、ビズリーチ特有のデメリットも存在するため、これから利用する方は良い点と悪い点の両方を確認しましょう。
ビズリーチを利用するメリット
まずは、ビズリーチを利用するメリットからお話します。
- 企業と直接交渉ができる
- 受け身で転職活動を進められる
- 他サービスでは見られない高年収の求人がある
それぞれ1つずつ解説します。
企業と直接交渉ができる
1つ目のメリットは、企業と直接交渉ができることです。ビズリーチに履歴書や職務経歴書を登録すれば、その内容が気に入った企業やヘッドハンターから直接スカウトが届きます。
企業の人事部と直接メッセージのやり取りを交わせるため、「年収はどれくらいか」「労働環境はどんな感じか」などを質問できるほか、自身の経験やスキルをアピールできます。
また、ビズリーチでは、転職者自らがヘッドハンターにアプローチすることも可能です。自身の都合に合わせてヘッドハンターを選択できるため、希望通りの企業とマッチングしやすくなります。
受け身で転職活動を進められる
ビズリーチはスカウト型のサービスなので、受け身で転職活動を進められるというメリットがあります。基本的に企業やヘッドハンターからスカウトを待つだけなので、職務経歴書を登録した後は余計な手間がかかりません。
そのため、「現職が忙しくて時間を割けない」という方でも、無理なく転職活動を進められます。
自分からアクションを起こすことも可能なので、急ぎで転職活動を進めたい方は、公募されている求人を積極的にチェックし、自分から実績やスキルをアピールしていきましょう。
他サービスでは見られない高年収の求人がある
ビズリーチはハイクラス求人をメインに扱っているため、他サービスでは見られない高年収の求人が多く出回っています。
実際、ビズリーチが抱えている求人の約3分の1が年収1,000万円以上です。
外資系や管理職などのハイクラス求人が多数あるほか、良質な非公開求人もたくさん抱えています。
年収アップを希望する方にとっては、ビズリーチは使いやすいサービスだと言えるでしょう。
ビズリーチを利用するデメリット
メリットに続いて、ビズリーチのデメリットを解説します。
- 条件を満たさないと審査落ちする
- 年収が低いとスカウトされない可能性がある
- 転職成功までに時間がかかる
条件を満たさないと審査落ちする
ビズリーチは登録すれば必ずサービスを利用できるわけではなく、サービスを受けるための審査に通る必要があります。
転職者の経験やスキル、実績などが条件に満たしていない場合、審査落ちとなりサービスを利用できません。
そのため、経験や実績が少ない若年層はこの審査がネックとなり、「せっかく登録したのに審査落ちして時間が無駄になった」という事態が起こり得るのです。
審査に落ちた場合は「リクルートダイレクトスカウト」や「JACリクルートメント」など、別の転職支援サービスに登録するのも1つの手です。
年収が低いとスカウトされない可能性がある
ビズリーチの審査に通ったとしても、現職の年収が低いと企業やヘッドハンターからスカウトされない可能性があります。
スカウトが来ないとスムーズに転職活動を進められないため、転職完了までに時間がかかってしまいます。
極端な年収アップを望むとスカウトされない可能性が高くなるので、ビズリーチでスカウトが来なかった場合は、別のサービスを利用してみてください。
転職成功までに時間がかかる
3つ目のデメリットは、転職成功までに時間がかかることです。ビズリーチは基本的に、企業やヘッドハンターからのスカウト待ちなので、すぐに求人を紹介してもらえない可能性があります。
そのため、「できるだけ早く転職したい」という方にはあまりおすすめできません。
一方、「JACリクルートメント」や「マイナビエージェント」などの転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーが求人を紹介してくれるため、スピーディに転職活動を進められます。
ビズリーチの評判を利用者の口コミから紹介
ビズリーチの評判は良い口コミだけでなく、中には評判の悪い口コミも存在します。ビズリーチの本質を知るためにも、それぞれの口コミを確認してみてください。
評判の良い口コミ
評判の悪い口コミ
口コミの評判まとめ
利用者の口コミを見てみると、やはりハイクラスの求人が多いようです。
また、ヘッドハンターのアドバイスやサポートが充実していることがわかります。
企業やヘッドハンターと直接交渉のできるビズリーチですが、職種によっては企業からの求人紹介が少なく、ヘッドハンターからの提案ばかりだった、という口コミが多く見られました。
実績や経験が不十分な場合は、希望と異なる求人を紹介されたというケースも。
ビズリーチはハイクラス向けの転職支援サービスということもあり、効率的に利用するためにはそれなりの実績やスキルが求められるようです。
有料会員はなにができる?ビズリーチの料金プランを紹介

ビズリーチのサービスを利用する上では、会員ステータスが「プレミアムステージ」と「スタンダードステージ」の2種類に分けられます。
- プレミアムステージ:有料(3,278円/5,478円)
- スタンダードステージ:無料
ビズリーチに登録すると、現在の年収を含むビズリーチ独自の審査基準に応じて「タレント」と「ハイクラス」に分類されます。
タレントの状態でプレミアムステージになると30日間で3,278円、ハイクラスの状態だと30日間で5,478円の料金が発生します。
ビズリーチのサービスは無料で利用できますが、プレミアムステージになることで、利用できるサービスの幅が大きく広がります。
転職の質にこだわりたい方は、ステージをアップグレードしましょう。
有料会員が利用できる具体的なサービス
有料会員が利用できるサービスは以下の通りです。
- すべての求人の検索・閲覧、応募
- すべてのスカウトの閲覧・返信
- ビズリーチプレミアムの各種コンテンツの利用
有料会員になれば求人やスカウトの閲覧が増え、ビズリーチプレミアムの各種コンテンツを利用できるようになります。
ビズリーチプレミアムでは、「シゴト観診断」「ビズリーチキャリアコンシェルジュ」「ビズリーチアカデミー」のコンテンツが提供されています。キャリアアップを目指すための情報収集に適切です。
ビズリーチの上手な活用方法と注意点は?
ビズリーチは少し特殊な転職支援サービスなので、上手に活用するためにはコツを押さえる必要があります。以下3つの活用方法を確認しておきましょう。
- 中長期的な転職活動を想定する
- 有料サービスを積極的に活用する
- 職務経歴書を充実させて転職意欲をアピールする
それぞれの活用方法を1つずつ解説します。
中長期的な転職活動を想定する
1つ目のコツは、中長期的な転職活動を想定することです。前述した通り、ビズリーチはスカウト型のサービスなので、すぐに希望の求人が見つからない場合があります。
また、紹介される求人はハイクラスなものばかりで、企業やヘッドハンターも慎重になる傾向にあるため、転職活動を終えるまでに時間がかかります。
したがってビズリーチを利用しての転職活動は、中長期目線を持って気長に取り組むことが大切です。不安やストレスを減らすためにも、時間に余裕を持って転職活動を始めましょう。
有料サービスを積極的に活用する
無料サービスでもハイクラスの求人を紹介してもらえますが、特別なスカウトメールを確認できず、一般公開されていない求人を見つけづらい傾向があります。
一方、有料サービスを積極的に活用すれば、転職活動の幅が大きく広がりより効率的に進められます。
また、ビズリーチプレミアムの各種コンテンツでは、転職活動に欠かせないさまざまな情報を収集することが可能です。
有料プランであるプレミアムステージは、1人につき1度だけ1週間の無料体験ができます。試しに1週間だけ利用し、その後に継続するのかを決めると良いでしょう。
職務経歴書を充実させて転職意欲をアピールする
ビズリーチを上手に活用するためには、職務経歴書を充実させて転職意欲をアピールすることも大切です。
職務経歴書を充実させて魅力的な人材に見せれば、企業やヘッドハンターからスカウトが来る確率が上がります。
また、定期的にログインすることにより、採用担当者が確認する一覧画面にてログイン日時が新しい情報が上位に表示され、採用担当者から「この人は転職意欲がある」と思われやすくなります。
結果的に求人の紹介につながりやすくなるので、定期的にログインして転職意欲をアピールしましょう。
登録や応募の方法は?ビズリーチの利用の流れ
ビズリーチの登録から応募後の面接、転職成功までの流れを4つのステップで解説します。事前に流れを把握しておけば、トラブルなくスムーズに転職活動を進められるでしょう。
- 会員登録して職務経歴書を作成する
- 審査後にスカウトを受ける
- 転職希望先と面談・面接を行う
- 内定・入社
それぞれの手順を順番に見ていきましょう。
まずは、ビズリーチの公式ホームページから会員登録を行います。
現在の年収や生年月日、転職経験、職種などを入力していきます。
最後に「直近の職種の業務内容」を入力するのですが、企業やヘッドハンターはこの内容を確認してスカウトするのかどうかを決めるため、より具体的にわかりやすく入力しましょう。
また、会員登録時に入力した内容をもとに、ビズリーチの審査が実施されます。この審査に通らなければ、ビズリーチのサービスは利用できません。
3営業日ほどで審査結果が届くので、見事通過していれば職務経歴書を作成しましょう。
あとは企業やヘッドハンターからのスカウトを待つだけです。
もちろん自分から積極的に求人に応募したり、ヘッドハンターにアピールしたりすることも可能です。
企業とヘッドハンターのどちらとやり取りするかによって、以下のようにフローが少し異なります。
- 企業:面接の日程調整や面接対策は基本的に自身で行う
- ヘッドハンター:ヘッドハンターからサポートやアドバイスを受けられる
気に入った求人に応募した後は、転職希望先と面談・面接を行います。面接はお互いを見極めるための選考の場なので、しっかりと準備をしてから臨みましょう。
面談は選考の場ではありませんが、同様に準備が必要です。
ヘッドハンターからサポートを受ける場合、疑問点や不安点を事前に質問しておくなど、準備を万全にしておきましょう。
企業との面接を終え、内定・採用が決まったら転職活動は終了です。内定通知書の内容をしっかりと確認し、不明点がある場合は企業に問い合わせましょう。
ヘッドハンター経由の場合は、年収の条件交渉や入社日の調整などを仲介してもらうことが可能です。
また、ビズリーチを通して転職が決まった方にはお祝いが用意されているため、内定承諾後に受け取りましょう。
なお、ビズリーチを利用して転職活動をした場合、完了までにおよそ2〜3ヶ月かかります。
企業によっては選考回数が多いこともあるため、余裕を持ってスケジューリングすることをおすすめします。
ビズリーチのよくある質問
ここまで、ビズリーチについて詳しく解説しましたが、まだ不安点が残っている方もいるでしょう。最後にビズリーチのよくある質問を、Q&A形式で解説します。
ビズリーチと合わせて登録したい転職エージェントはこちら
本記事では、ビズリーチの特徴や評判、利用手順を詳しく解説しました。
ビズリーチはハイクラス向けのスカウト型サービスとして、高年収やハイキャリアを目指す方におすすめされます。 そのほか、合わせて登録したい転職エージェントは下記の通りです。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
リクルートダイレクトスカウト | ・ハイクラスのヘッドハンティングサイトでは求人数No1 ・母体の知名度が高い ・3,000名以上のヘッドハンターが案件を紹介 |
JACリクルートメント | ・ハイクラス向けの高年収非公開求人を多数保有 ・マネジメント層や専門スキルの求人が多数 ・各業界の専門知識を持ったコンサルタントが所属 |
パソナキャリア | ・転職後の年収アップ率が高い ・求人数が多く、幅広い年代・職種に対応 ・業界専任のコンサルタントが親身にキャリア提案をしてくれる |
転職支援サービスは複数登録し、並行利用するのが基本です。転職希望者は平均して約2社登録しており、合わせて利用したほうが転職活動をスムーズに進められます。
それぞれのサービスに応じて違いがあるため、ビズリーチだけでなく他サービスの特徴を理解した上で利用をご検討ください。