JACリクルートメントは、日本で30年以上の歴史を誇るハイクラス向けの転職エージェントです。
本記事では、JACリクルートメントの特徴や求人数、対象地域を詳しく解説します。最後までご覧になれば、JACリクルートメントの特徴を深く理解でき、自身に適しているかどうかを判断できるでしょう。
JACリクルートメントの特徴を紹介!求人数や対象地域は?
JACリクルートメントは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する、日本で30年以上の歴史を持つ転職支援サービスです。数ある転職支援サービスの中でも、JACリクルートメントはエージェント型に分類されます。
JACリクルートメントの特徴には、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- グローバル転職に強い
- 業界・職種に精通したコンサルタントが在籍
- 30歳以上の転職支援実績が豊富
JACリクルートメントは日系転職エージェントであり、独自のグローバルネットワークを構築しています。外資系企業や海外進出企業など、グローバル転職の支援実績が豊富なのが特徴です。
また、各業界・職種に精通した総勢約1,200人のコンサルタントが在籍しているので、専門的な知識を持つコンサルタントが利用者の価値をきちんと理解し、ぴったりな企業を提案してくれます。
30歳以上の転職支援実績が豊富であることも特徴の1つで、管理部門や営業職、業界スペシャリストなど数々の転職実績を誇ります。ミドル層の転職希望者にとって、JACリクルートメントは非常に役立つサービスだと言えるでしょう。
JACリクルートメントの求人数はどれくらい?
JACリクルートメントの求人数は、約25,000件だとされています。正確な求人総数は公表されていませんが、総数の内15,142件(2022年9月時点)が公開求人数です。また、JACリクルートメントは日本で30年以上の歴史があり、幅広い業界・職種の求人を保有しているのが特徴です。
具体的には、製造・IT・金融、また流通・サービスなどの業界とつながりがあります。職種としては、営業系や技術系、コンピューター関連、管理部門などに就職した人が多く見られます。利用者は30歳以上が中心で、これまでに約43万人の転職活動の支援実績があります。
JACリクルートメントの対象地域は?
JACリクルートメントは全国各地に支社を展開しており、大手企業から中小企業、ベンチャー企業まで、あらゆる企業に営業活動を行っています。JACリクルートメントの対象地域は、北海道・関東・関西・東海を中心とした日本全国です。
また、JACリクルートメントはアジア8ヶ国とイギリス・ドイツに拠点があり、日系企業や外資系企業の海外案件も取り扱っています。世界11ヶ国に広がるネットワークを活用し、国内転職だけでなくグローバル転職のサポートも実施しています。
JACリクルートメントと他サービスの比較
転職エージェントにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や強みが異なります。自身に適したサービスを見つけるためにも、以下の一覧表で各サービスの特徴をご確認ください。
社名 | JACリクルートメント | BIZREACH | リクルートダイレクトスカウト | パソナキャリア |
---|---|---|---|---|
求人数※ | 約25,000件 | 82,509件 | 300,912件 | 40,000件以上 |
年代 | 30代~50代 | 30代~50代 | 30代~50代 | 30代~50代 |
年収目安 | 800万~ | 600~900万 | 600~900万 | 400~700万 |
特徴 | ・ハイクラス向けの高年収非公開求人を多数保有 ・マネジメント層や専門スキルの求人が多数 ・外資や海外企業の案件に強い ・各業界の専門知識を持ったコンサルタントが所属 |
・管理職、専門職向けのハイクラス求人が多数 ・企業、求職者の登録事前審査があるのでマッチングの質が高い ・企業から直接スカウトが届く ・大手エージェントが取り扱っていない優良案件がある |
・ハイクラスのヘッドハンティングサイトでは求人数No1 ・母体の知名度が高い ・3,000名以上のヘッドハンターが案件を紹介 |
・転職後の年収アップ率が高い ・求人数が多く、幅広い年代・職種に対応 ・業界専任のコンサルタントが親身にキャリア提案をしてくれる |
地域 | 北海道・関東・関西・東海 | 全国 | 全国 | 東京・名古屋・大阪 |
業種 | 管理職・技術職・専門職 | 経営企画、その他マネジメント層職種 | 経営企画、その他マネジメント層職種 | 総合 |
登録するべき層 | 30代~のハイクラス層 | 30代~のハイクラス層 | 30代~のハイクラス層 | ・20代~30代の転職が初めての人 ・転職で年収を上げたい人 |
JACリクルートメントはエージェント型のサービスなのに対し、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトはスカウト型のサービスです。
- エージェント型:主にエージェントを経由して求人を紹介してもらう
- スカウト型:ヘッドハンターや企業から直接スカウトされる
また、上記のほとんどがハイクラス向けの転職サービスですが、パソナキャリアに限っては20代〜30代の若年層に推奨されます。サービスによって得意とする地域や抱えている非公開求人が異なるため、それぞれの特徴を理解した上で転職サービスを選択しましょう。
なお、転職サービスは1つに絞るのではなく、複数のサービスを並行利用しても問題ありません。各社に応じて異なる非公開求人を抱えているため、複数利用すれば自身に適した求人を見つけやすくなります。
JACリクルートメントがおすすめの年代・職種は?どんな求人が多い?
- ハイクラスの求人を探している人
- 現在よりも上の役職を目指したい人
- 外資系の求人を探している人
JACリクルートメントは万能な転職エージェントではありません。向いている年代や職種が少なからずあるため、利用する前に自身に適切なのかをチェックしましょう。
JACリクルートメントは「ハイクラスの求人を探している人」に適したサービスであり、おすすめの年代は30代〜50代です。スキルやキャリアアップにつながるハイクラス向けの求人が多く、管理職者や経営幹部層の転職希望者に向いています。 また、扱っている求人は、エンジニアや営業職、管理部門、業界スペシャリストが比較的多いです。
それに伴いJACリクルートメントは、「現在よりも上の役職を目指したい」「これまでの経験を活かせる職場を探している」という人に推奨されます。
さらにJACリクルートメントは日本だけではなく、世界の各拠点で情報収集を行っており、外資系企業の求人情報が充実しています。そのため、「外資系の求人を探している人」という人の心強い味方になってくれるでしょう。
- 若手世代や第二新卒などの人
- 一貫した経験や専門知識がない人
JACリクルートメントの利用に向いていない人は、「若手世代や第二新卒などの人」です。
JACリクルートメントで取り扱っている求人は、エグゼクティブ層(管理層や経営幹部層)が多く見られます。
したがって、就業経験の少ない若手世代や第二新卒などの人は、条件に合う求人が用意されていないことがあるため注意が必要です。
就業経験が少ない場合は、若手世代や第二新卒の就職に強い「パソナキャリア」や「マイナビエージェント」などの転職サービスを利用すると良いでしょう。
さらに、「一貫した経験や専門知識がない人」にもおすすめできません。JACリクルートメントの求人は、専門性の高いものや経験者向けのものが中心です。
そのため、一貫した経験や知識がない場合は、キャリアアドバイザーから求人を紹介してもらいにくい傾向があります。
このような場合は、未経験向けの求人紹介に強い「DYM就職」の活用をおすすめします。
JACリクルートメントを利用するメリット・デメリット
JACリクルートメントに限った話ではありませんが、転職エージェントには良い部分だけでなく悪い部分もあります。JACリクルートメントを利用する前に、良い部分と悪い部分の両方を知っておきましょう。
JACリクルートメントのメリット
まずはメリットについて解説します。
- ハイクラスの求人案件が多数揃っている
- 高年収の求人を紹介してもらいやすい
- 優秀なキャリアアドバイザーがサポートしてくれる
ハイクラスの求人案件が多数揃っている
JACリクルートメントでは、外資系や管理職といったハイクラスの求人案件が多数揃っています。一般企業で働いている場合、キャリアアップを目指そうと思っても中々実現しませんが、実績や経験がある人であればハイクラスの求人を紹介してもらえます。
高年収の求人を紹介してもらいやすい
JACリクルートメントは高年収の求人が多いのが特徴です。キャリアアドバイザーから紹介してもらえる求人の、約8割が年収800万以上だとされています。
実績や経験が伴えば、年収2,000万円の転職も夢ではありません。高年収を目指す方はぜひ利用してみてください
優秀なキャリアアドバイザーがサポートしてくれる
JACリクルートメントで働くキャリアアドバイザーは、管理職・技術/専門職転職のプロフェッショナルです。能力の高い担当者が転職活動をしっかりサポートしてくれます。
また、キャリアアドバイザーは業界情報や企業情報を熟知しているため、一般公開されていない情報も提供してくれます。
これらの十分なサポートがあることで、難易度の高いハイクラスの転職でもスムーズに進められるのです。
JACリクルートメントのデメリット
続いて、JACリクルートメントを利用するデメリットを解説します。
- 実績や経験がないと求人が見つかりにくい
- 転職に対する意欲がないと成功しない
- 求人数が大手に比べて少ない
上記のデメリットを順番にお話します。
実績や経験がないと求人が見つかりにくい
前述した通り、JACリクルートメントはハイクラスの求人がほとんどです。実績や経験がない人がJACリクルートメントを利用しても、それに見合った求人がそもそも少ないため、「担当者から求人をあまり紹介してもらえない」という事態に陥る可能性があります。
JACリクルートメントで求人を紹介してもらうためには、ある程度の実績や経験を身に着けてから利用しましょう。
もしくは、「パソナキャリア」や「マイナビエージェント」を利用し、ステップアップを図るのも1つの手です。
転職に対する意欲がないと成功しない
ハイクラスの転職は中途半端な気持ちで臨んでも成功しません。キャリアアドバイザーはそのことを熟知しているため、意欲や熱意がない人への対応はドライになりがちです。
キャリアアドバイザーからの連絡を待っているだけでは、「やる気がないのでは?」と思われてしまう可能性があるため、JACリクルートメントを利用する際は、自分から意欲をアピールすることが大切です。
求人数が大手に比べて少ない
JACリクルートメントの求人はハイクラスなものに偏っているため、大手の転職エージェントに比べて求人数が少ない傾向にあります。それに伴い、担当者から紹介してもらえる求人数が比較的少なくなります。
求人の選択肢を増やしたい方は、ほかのハイクラス向け転職エージェントも併せてご利用ください。サービスを複数利用すれば、自分好みの求人を見つけやすくなります。
JACリクルートメントの評判を利用者の口コミから紹介
実際にJACリクルートメントを利用した方の口コミを、「評判の良い口コミ」と「評判の悪い口コミ」に分けて紹介します。利用者の口コミを確認すれば、JACリクルートメントの本質が見えてくるはずです。
評判の良い口コミ
評判の悪い口コミ
また、担当者が引き継がれた際には、その引き継ぎがうまくいっておらず、その後のやり取りがうまくいきませんでした。
口コミの評判まとめ
利用者の口コミを見てみると、キャリアアドバイザーの対応は賛否分かれていました。「親身になってサポートしてくれた」とサポートの良さを述べている口コミがある一方、「引き継ぎが雑で対応がドライ」というマイナス点を挙げていた人も。
求人内容に関しては、ハイキャリア案件を多く扱っており期待通りの求人で安心したという口コミが多かったです。逆に実績や経験が少ない人にとっては、多少使いづらいとのことでした。
JACリクルートメントの上手な活用方法と注意点は?
JACリクルートメントの上手な活用方法は、大きく分けて3つ挙げられます。効率的に転職活動を進めたい方は、以下詳細を事前にご確認ください。
- 面談でキャリアの棚卸しをする
- 相談会やセミナーを活用する
- サイト上で転職事例をチェックする
それぞれ1つずつ解説します。
面談でキャリアの棚卸しをする
1つ目のコツは、「面談でキャリアの棚卸しをする」ことです。面談でキャリアアドバイザーとしっかり話をすることで、自身の経歴や強みなど、キャリアの棚卸しができます。
転職市場や専門知識に精通するキャリアアドバイザーにキャリアの整理・分析をしてもらうことで、今後どのようなキャリアプランを描くべきなのかが明確になります。
相談会やセミナーを活用する
2つ目のコツは「相談会やセミナーを活用する」ことです。JACリクルートメントでは、年齢別・企業別・業種別など、さまざまな相談会やセミナーを開催しています。過去に開催された相談会・セミナーとしては、以下のような内容が挙げられます。
- 【30代・40代 限定】証券会社出身者向け転職個別相談会
- 【勤務地:京都・滋賀希望】経理・財務経験者向け個別転職相談会
- [経理・財務]英語力を活かした外資系・日系大手グローバル企業への転職個別相談会
相談会やセミナーに参加すると、転職における疑問や悩みの解消、また転職を成功させるためのポイントの把握などに役立てられます。
サイト上で転職事例をチェックする
3つ目に「サイト上で転職事例をチェックする」のも上手な使い方のコツです。JACリクルートメントのサイト上には、利用者の転職事例集が掲載されています。
ほかの人の転職成功例に目を通すことで、後悔のない転職活動をするためのヒントを得ることが可能です。逆に転職事例を知らずにサービスを利用してしまうと、「自分の想像と違う企業を紹介された」というトラブルが起こりかねません。利用する前に必ず転職事例をチェックしておきましょう。
登録や応募の方法は?JACリクルートメントの利用の流れ
JACリクルートメントの基礎概要がわかったところで、登録や応募の方法を詳しく解説します。JACリクルートメントでは、以下のような流れで転職活動が進行します。
- ホームページから登録する
- 面談~求人の紹介
- 書類審査~面接
- 内定~入社
- 入社後のフォロー
まずは、JACリクルートメントの公式ホームページから登録を行います。
登録はもちろんのこと、キャリアアドバイザーからの転職支援はすべて無料です。
年収や経験職種、メールアドレスなど、基本情報を入力すれば登録完了です。登録後、入力したメールアドレスにJACリクルートメントからメールが届くため、リンクを開いて氏名や電話番号を入力し、職務経歴登録に進みます。
この際、ファイルの添付や詳しい経験の入力が可能なので、アピールしたいことがあれば記入しておきましょう。
一通り登録が完了した後は、キャリアアドバイザーと面談を行います。この面談では、登録した職歴や転職の希望条件などを細かく伝えましょう。
キャリアアドバイザーは自身でも気づかない強みやスキルを引き出してくれます。この面談で伝えた情報をもとに、キャリアアドバイザーが条件に合う求人を探し、非公開求人も含めて提案してくれます。
提案してもらった求人の中に応募したい企業があれば、その企業にJACリクルートメントを通して推薦してもらいます。
キャリアアドバイザーが書類応募の手配や面接日程の調整などを代行してくれるため、転職者は履歴書や職務経歴書を記入するだけです。
また、それらの必要書類はキャリアアドバイザーに添削してもらえるため、「履歴書や職務経歴書の書き方がわからない」という方でも安心して進められます。
面接対策のアドバイスも受けられるので、面接が不安な方は相談しましょう。
企業との面接が終わり、内定が出ればキャリアアドバイザーから連絡があります。
JACリクルートメントからのサポートはここで終了ではなく、年収の条件交渉や入社スケジュールの調整などもサポートしてくれます。
入社後に不安なことがあれば、気軽にキャリアアドバイザーに相談しましょう。入社後のフォローや円満退社に向けたアドバイスなども実施してくれます。
希望のタイミングで新しい求人の紹介も行ってくれるため、遠慮せずキャリアアドバイザーに頼りましょう。
なお、職種や状況によって前後しますが、登録から入社完了までの期間はおよそ2〜3ヶ月です。早めの転職を希望する方は、担当者にその旨を伝えましょう。
JACリクルートメントのよくある質問
JACリクルートメントの詳細情報を解説しましたが、不安点や疑問点が残る方もいるはずです。
最後にJACリクルートメントのQ&Aを解説しますので、ぜひ以下の内容をご確認ください。
JACリクルートメントと合わせて登録したい転職エージェントはこちら
本記事では、JACリクルートメントの基礎概要や利用手順を詳しく解説しました。
JACリクルートメントはグローバル転職に強く、業界・職種に精通したコンサルタントが多数在籍しています。
しかし、JACリクルートメントには前述した通り、良い部分だけでなく悪い部分も存在します。それはJACリクルートメントに限らず、すべての転職支援サービスに共通して言えることです。
また、転職支援サービスによって強みや特徴が異なります。複数のサービスを並行利用することで、サービスを単体で利用するよりも、自身に適した求人を見つけやすくなります。
JACリクルートメントと合わせて利用したいサービスは以下の通りです。
サービス名 | 特徴 |
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BIZREACH | ・管理職、専門職向けのハイクラス求人が多数 ・企業、求職者の登録事前審査があるのでマッチングの質が高い ・企業から直接スカウトが届く |
リクルートダイレクトスカウト | ・ハイクラスのヘッドハンティングサイトでは求人数No1 ・母体の知名度が高い ・3,000名以上のヘッドハンターが案件を紹介 |
パソナキャリア | ・転職後の年収アップ率が高い ・求人数が多く、幅広い年代・職種に対応 ・業界専任のコンサルタントが親身にキャリア提案をしてくれる |
転職支援サービスは複数登録し、並行利用するのが基本です。むしろ1社だけに限定する人のほうが珍しく、転職希望者は平均して約2社登録しています。
今回紹介したJACリクルートメントだけでなく、ほかの転職支援サービスも確認した上で、サービスの利用をご検討ください。