40代で転職を考えている方は、年齢が上がるにつれて転職は難しいのでは……という気持ちから、転職したいという気持ちがあっても一歩を踏み出せずにいる方もいらっしゃいます。
確かに、年齢制限を設けている企業もあることから、20代、30代と同じように転職活動をしてもなかなか再就職先が決まらないという厳しい現実が待ち受けていることもあります。
40代の転職を成功させるには、自分の価値を把握してしっかり書類や面接でアピールすることです。そして、そのための力になるのが転職サイトです。
この記事では、40代におすすめの転職サイト10選をご紹介します。転職サイトを利用するときのポイントや、利用方法なども併せてご紹介するため、ぜひご参考ください。
40代におすすめの転職サイト比較一覧表
40代におすすめの転職サイトを求人のタイプで比較しました。
幅広い求人を扱う総合型サイトやハイクラス向けの転職サイトなど様々なので、自分のキャリアに合った転職サイトを利用しましょう。
転職サイト | ターゲット年齢 | タイプ |
---|---|---|
リクルートエージェント | 20~50代 | 総合型 |
ビズリーチ | 30代~50代 | ハイクラス |
JACリクルートメント | 30代~50代 | ハイクラス |
doda 転職サイト | 20代~50代 | 総合型 |
FROM40 | 40~50代 | 総合型 |
リクルートダイレクトスカウト | 20代~50代 | ハイクラス |
パソナキャリア | 20代~50代 | ハイクラス |
ミドルの転職 | 40代~50代 | ハイクラス |
type | 20代~50代 | 総合型 |
リクナビNEXT | 20代~50代 | 総合型 |
年収アップは実現できる?40代におすすめの転職サイト
まずは、40代におすすめの転職サイトをご紹介します。
各転職サイトのおすすめポイントをまとめましたので、転職サイトを選ぶときの参考にしてみてください。
- 転職支援実績が豊富
- 非公開求人が10万件以上ある
- 転職者の約60%が年収UPしている
リクルートエージェントは、大手である株式会社リクルートが運営する転職サイトです。20代や30代の転職とは進め方が異なる40代の転職をしっかりサポートしてくれます。
幅広い職種の案件を取り扱っていて、リクルートエージェントにしかない非公開求人が10万件以上あるので、一般的に出回っていない優良求人を探せるのも魅力です。
転職者の約60%以上が年収UPしたという実績もあるため、年収UPを目指して転職を検討している40代の方におすすめです。
リクルートエージェントの情報
運営会社 | 株式会社リクルート |
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年齢 | 20代~50代 |
タイプ | 総合型 |
求人数 | 275,763件 ※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | あり |
- 厳選された優良企業からスカウトが届く可能性がある
- 自分の市場価値を知ることができる
- 年収1,000万円以上のハイクラス求人が豊富
ハイクラス転職サイトと言うだけあり、40年代の転職実後の年収の平均は960万円と、高い水準です。今の役職と同等以上の求人や、現年収と同等以上の年収を維持したいと考えている方にお勧めの転職サイトです。
ビズリーチは企業やヘッドハンターからスカウトを受けるのが基本。職務経歴書を登録するだけで、厳選された優良企業やヘッドハンターからスカウトが届くので、自分の市場価値を知ることもできます。
ビズリーチには転職支援サービスがあり、無料のスタンダードプランから有料のタレント・ハイクラスプランにアップグレードすると、すべての求人が閲覧できたり、ヘッドハンターに転職の相談ができたりと、質の高いサービスを受けられます。
ビズリーチの情報
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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年齢 | 30代~50代 |
タイプ | ハイクラス求人 |
求人数 | 83,438件※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | あり |
- 外資系企業への求人が多い
- 40代以上の転職実績が豊富
- 厳選された独占求人が豊富にある
ロンドン発祥の日経転職エージェントサービスを展開しているJACリクルートメントは、海外に独自のネットワークを持っていて、日本以外に11ヶ国に拠点があることで、外資系や海外企業への転職を考えている方に向いています。
ミドル層向けの実務経験を活かしたキャリアアップ案件も豊富で、転職した方のうち30代が約4割、40代以上が半数を占めています。
保有している求人の多くが年収600万円以上で、年収800万円をこえる高収入な求人も豊富なので、現在の年収と照らし合わせながら求人に応募することが可能です。
JACリクルートメントの情報
運営会社 | 株式会社 JACリクルートメント |
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年齢 | 30代~50代 |
タイプ | ハイクラス求人 |
求人数 | 15,151件※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | あり |
- 国内最大級の求人数
- 総合的に使いやすい
- 求人の質が良い
dodaは国内でも最大級の求人数を誇っているため、40代向けの求人も多数取り扱っているのが特徴です。
また、転職を希望しているものの、業種や職種、企業が選べないという方には、専任のキャリアアドバイザーがついて、丁寧に転職活動をサポートしてくれます。
dodaには年収査定ツールがあり、転職者のデータからAIが年収を査定してくれるというサービスがあります。自分の適正年収を知って転職活動ができるのもメリットと言えるでしょう。
doda 転職サイトの情報
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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年齢 | 20代~50代 |
タイプ | 総合型 |
求人数 | 159,288件※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | あり |
- 40代に特化した求人がある
- 企業からのオファーが届く
- 3,000件以上の非公開求人がある
FROM40は、日本最大級の40代ミドルシニアに特化した転職サイトです。幅広い業種や職種の求人を取り扱っていて、非公開求人も3,000件以上あるため、登録するとすべての求人が閲覧可能です。
さらに、自分のプロフィールを見た企業から直接オファーを受けることもでき、求人を探すだけではなくオファーを待つという形での転職活動が可能なので、現職が忙しく転職活動が難しいと考えている方にもおすすめです。
FROM40の情報
運営会社 | 株式会社 ダトラ |
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年齢 | 40~50代 |
タイプ | 総合型 |
求人数 | 16,884件※2022年9月現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | なし |
- スカウトサービスでハイクラス転職が叶う
- 求人提案もスカウトサービスも受けられる
- 自分に合ったヘッドハンターが選べる
リクルートが運営するハイクラス向けのスカウトサービスである、リクルートダイレクトスカウトは、年収800~2,000万円と高収入の求人が中心です。
登録することで、ヘッドハンターからの求人提案や、企業からのスカウトを受けられ、エグゼクティブ向けの非公開の求人も豊富なので、ハイクラス転職を希望している方は登録をおすすめします。
ヘッドハンターは、求人を紹介してくれるだけではなく自分に合った転職やキャリアの相談などにも乗ってくれるため、転職活動をする上で心強い存在となります。
リクルートダイレクトスカウトの情報
運営会社 | 株式会社 リクルート |
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年齢 | 20代~50代 |
タイプ | ハイクラス |
求人数 | 125,268件※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | あり |
- 転職者の67.1%が年収UPに成功している実績がある
- エージェントサービスを利用することもできる
- 現職の退職交渉もしてくれる
人材業界大手のパソナグループが運営するパソナキャリアは、転職者の67.1%が年収UPに成功しているということから、現在の年収を上げたいと考えている方におすすめです。
キャリアアドバイザーが履歴書や職務経歴書の添削をしてくれたり、模擬面接対策を行ってくれたりと、サポートが手厚いのも魅力です。
主にハイクラスの求人を取り扱っているため、40代の転職も安心して任せられる上に、退職の交渉も行ってくれて、入社までをしっかりサポートしてくれます。
パソナキャリアの情報
運営会社 | 株式会社パソナ |
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年齢 | 20代~50代 |
タイプ | ハイクラス |
求人数 | 39,081件※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | あり |
- 30、40代のミドル世代向けのハイクラス求人に特化している
- 年収1,000万円を超える求人が多数掲載されている
- 非公開求人を受けられるスカウト機能がある
エン ミドルの転職は、30代や40代専用のハイクラス転職サイトです。年収1,000万円以上の求人が豊富で、エージェント経由ではなく直接応募可能な企業もあります。
会員になると非公開求人を閲覧できる他にも、非公開求人からのスカウトが届く機能を使用できるため、自分の価値を知ることもできます。
今までの自分のキャリアを活かして、年収UPを目指しているという方におすすめの転職サイトです。
エン ミドルの転職の情報
運営会社 | エン・ジャパン 株式会社 |
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年齢 | 40~50代 |
タイプ | ハイクラス |
求人数 | 174,711件※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | あり |
- 首都圏の求人が多い転職サイト
- AIで最適な求人をマッチングできる
- ITの求人が多い
typeは、地方の求人もあるものの、東京、神奈川、千葉、埼玉の求人をメインに扱っているため、長年の企業との付き合いによって優良求人を多く保有しています。
人員不足が続くIT業界は転職のチャンスが多く、中でもエンジニア向けの求人が多いため、IT業界での転職を考えている方におすすめです。
また、WEB業界で働く方のための転職相談会を実施していて、キャリアアドバイザーとの面談も行えるため、転職が不安だという方は相談会に参加してみるのも良いでしょう。
typeの情報
運営会社 | 株式会社 キャリアデザインセンター |
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年齢 | 20~50代 |
タイプ | 総合型 |
求人数 | 2,826件※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | あり |
- 日本最大級の求人情報量を保有している
- アプリで効率的に転職活動ができる
- 企業から直接オファーが届く
リクルートが運営している日本最大級のサイトであるリクナビNEXTは、全国、海外まで幅広い求人情報を取り扱っているため、さまざまな職種を比較したいという40代の方におすすめです。
また、専用アプリで求人の検索やオファーを確認することができるので、手軽に利用できるのも特徴です。
企業から直接オファーが届くので、求人を探す時間がなかなか取れないという方は、オファーを待つ機能を利用すると良いでしょう。
リクナビNEXTの情報
運営会社 | 株式会社リクルート |
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年齢 | 20代~50代 |
タイプ | 総合型 |
求人数 | 63,544件※2022年9月27日現在 |
エリア | 全国 |
転職エージェントサービスの有無 | なし |
高いスキルが必要?40代の転職事情とは

40代の転職は、20代や30代と比べてどのようなことが違ってくるかを理解しておく必要があります。社会人経験が豊富であることから、高いスキルが求められることや、求人数が少ないなどマイナス面も理解した上で、転職のポイントを把握しましょう。
20代や30代よりも高いスキルが求められる
40代になると、管理職に就いている方も多く、専門性の高いスキルを身につけていることから、マネジメント力や即戦力となるスキルが求められる傾向にあります。
20代や30代の場合は、成長を加味してポテンシャルを求める求人も多くありますが、40代の求人は経験者を求める求人に絞られます。
特別な資格がなくても、新規事業に関わった経験がある、管理職として部下を管理し教育していた経験があるといったことが強みとなります。
条件に融通が利かないことで採用されないケースがある
40代になると、家庭を持っている方も多いため、年収だけではなく勤務地の条件など融通が利かないケースが多いです。
住宅ローンや子どもの教育費がかかることから、年収に妥協できないという方も多いため、結果として選択肢が絞られ、転職先が見つからない、書類選考や面接で落とされてしまうというケースがあります。
これは、40代女性でも同様で、男性と同じように管理職レベルのスキルが求められることや、女性の方が子育てや介護の事情などから転職の条件が厳しいことがあるため、40代の転職が難しいと言われている理由の一つでもあります。
年収が下がるリスクがある
40代での転職は、年収が下がってしまうリスクもあります。厚生労働省が実施した調査(令和2年転職者実態調査)によると、年齢に対して労働条件(賃金)のが増加したと答えた方の割合は以下のようになっています。
- 20~24歳……46.5%
- 25~29歳……46.3%
- 30~34歳……48.6%
- 35~39歳……40.6%
- 40~44歳……41.7%
- 45~49歳……39.7%
この数値を見てわかるように、20代や30代前半に比べると、40代は転職によって年収をUPできる方ばかりではないということがわかります。
転職した方の半分以上は、転職先での年収UPが実現できず、減少してしまう恐れがあるということです。
40代で転職を考える方は、年収が今よりも下がってしまう可能性があることを理解した上で転職活動を行う必要があるのです。
年齢制限があるケースもある
40代向けの求人は、20代や30代向けと比べると圧倒的に少なく、実際にハローワークや転職サイトに掲載されている求人は年齢が「35歳以下」と制限されているケースも少なくありません。
年齢制限については、長期的なキャリア形成を見込んでいるケースであれば35歳以下で年齢制限をかけてよいというルールがあります。
厚生労働省が発表している「従業員を雇う場合のルールと支援策(募集・採用における年齢制限の禁止について)」によると、求人募集、採用において年齢制限を設けることは原則禁止とされています。
しかし、以下の条件が揃っていれば35歳以下で年齢制限をして求人をすることが可能です。
- 雇用期間の定めがない
- 職務経験を問わない
- 長期的なキャリアを望んでいる
このルールを適用させて求人を出している企業も多く、40代は求人自体が少ないというマイナス面があります。
さらに、年齢制限がない求人であっても、20代、30代の若く柔軟性がある人材を求めているような企業では、40代の採用を見送っているケースも考えられます。
40代が転職するときのポイント

転職サイトを利用するということは、エージェントを経由できるサイトもありますが、基本的に自分で面接に向けての準備をする必要があります。
ここからは、40代が転職するときのポイントをご紹介します。
-
1転職理由を明確にしておく
40代での転職に限りませんが、転職する際はなぜ現職ではなく転職したいと考えているのかを明確にしておく必要があります。
転職する理由の1つとして「会社や会社の評価制度に不満がある」ということが挙げれられますが、これは転職の理由としてそのまま書類や面接で伝えてしまうと、不満を解消するために転職しようとしていると捉えられてしまうため、おすすめできません。
たとえば、会社に対する不満があるとすれば、自分の実績や成果を踏まえた上で、その評価がされないことへの不満につながっているはずです。
転職したい理由はただ会社が「不満」なのではなく「自分の成果が給与に反映されない」などの理由を必ず明確にしておくことをおすすめします。 -
2自分の市場価値を理解する
40代の転職では、思った以上に応募できる求人が少なかったということが発生しがちです。応募できる求人が少ないことで、結果的に年収を下げざるを得ない可能性も出てくるのです。
まずは、自分の市場価値を理解するために転職サイトのスカウト機能などを使用して、これまで自分が培ってきたものがどの程度評価され、採用してもらえる可能性があるのかを理解する必要があります。
そのためには、自分がやってきたことを数字で可視化したり、どの程度のインパクトのある実績を残したのかを文字で書き起こしたりすることが重要です。
転職サイトのスカウト機能を利用すれば、興味をもった企業からオファーが届くため、書類選考不要で面接をしてもらえる可能性もあります。
多数のスカウトを受けることができれば、市場価値は高いと考えられ、転職を成功に導くことができます。 -
3応募先で即戦力となることをアピールする
40代の転職は、応募先の企業もポテンシャル採用などをすることは滅多にありません。そのため、これまで自分が行ってきた仕事で培ったスキルを存分にアピールすることが必要です。
そのためには、応募先の企業研究も念入りに行う必要があります。
企業理念、企業の目指す具体的な数値、どのような人材を必要としているかなどを把握し、自分がその企業に入社することで何ができるのかを具体的にイメージするようにしましょう。
応募書類の段階で、応募理由が「貴社の企業理念に賛同したため」などの具体的ではないことを書いてしまうと、書類選考で落とされてしまう可能性があります。
応募書類には、自分が今まで現職でどのような成果を出したか、応募先の会社でどのような成果を出し、目標に対してどの程度貢献できるのかといったことを、具体的な数値を出しながら、即戦力となることをアピールするようにしましょう。
40代が転職サイトを利用するときのポイント
40代が転職サイトを利用する際は、以下のことに注意して利用するようにしましょう。
求人広告でターゲットを読み解く
前述したように、40代の転職事情は実は非常に困難であることがわかります。そもそも若い人材を必要としている企業への応募は、年齢だけで落とされてしまう可能性があるため、求人広告からターゲットを読み解くことが重要です。
求人広告に以下のようなことが書いてある場合、若手を対象としている可能性があるため注意しましょう。
- 第二新卒大歓迎
- 社会人経験1年以上
- 20代中心の職場
- 年収例が20代
- 若手社員の写真が掲載されている
- ポテンシャル採用と書いてある
このような文言が求人広告に掲載されている場合は、若手を必要としていることが多いです。そのため、40代というだけで書類選考で落とされてしまう可能性があり、効率的に転職活動を進めるためにも、このような若手を必要としている会社にはそもそも応募しない方が良いでしょう。
退職する前に転職の準備をはじめる
退職を決意して転職活動を開始する方が多いですが、退職前に転職活動を開始するようにしましょう。退職してから転職活動をしてしまうと、離職期間中の生活費がかかり続け、転職先がいつまでも見つからない場合は生活面でも精神面でも追い詰められてしまうことになります。
離職期間が長くなってくると、焦りから希望条件のハードルを下げてしまって採用が決まっても入社後に後悔してしまうかもしれません。
現職への不満から転職を考えている方は、結局転職先でも給与面などの不満が出てきてしまい、せっかくの転職活動が失敗してしまうことも考えられます。
転職活動は、退職してから行うのではなく、転職先が決まったら退職の手続きを進めるようにしましょう。
複数の転職サイトを利用する
転職サイトは複数のサイトを利用するのがおすすめです。とくに40代の転職は母数が少ないので、各サイトに掲載されている求人が異なりエントリーのチャンスを逃してしまいます。
とくに、求人数が多い総合型の求人サイトには必ず登録するようにしましょう。
さらに、自分の転職スタイルに合わせてハイクラス向け、IT、エンジニア向け、外資系向けなどの特化型サイトに登録しておくと、希望の求人を見つけやすくなります。
さらに、転職サイトだけではなく転職エージェントサービスも利用すると良いケースもありますが、現職を続けながら転職活動を行うにはエージェントとの面談の時間や連絡を取れないという場合もあるため、自分に合ったタイプで転職活動を行うことをおすすめします。
40代が転職サイトを利用する際の流れ
転職サイトは、無料での登録によって利用できるサイトがほとんどですが、中には料金を支払うことでハイクラスの未公開求人が見れるケースもあります。
ここからは、40代が転職サイトを利用する流れをご紹介します。
まずは、気になった求人サイトに登録することから始めましょう。求人サイトへの登録は、名前や住所、電話番号、メールアドレスなど必要な事項を入力して登録します。
その際に、履歴書と職務経歴書を簡単に入力するタイプもあれば、自分で作成したものを添付する方式のサイトもあります。
ここで重要なのは、スカウト制度があるサイトの場合は、この履歴書と職務経歴書が非常に重要となることです。
名前や年齢の記載だけでスカウトを送ってくる会社はほぼなく、スカウトを受けられるのは今までの職務経歴や実績が重要になるからです。
退職前に転職活動をするのがおすすめとお伝えしましたが、そのためにはスカウトを待つのも有効な手段です。スカウトを待ちたいという方は、履歴書や職務経歴書を簡単に入力するのではなく、自分の強みとなる部分を丁寧に棚卸して書き出すようにしましょう。
転職サイトは、気になった企業への応募が簡単にできることがポイントです。ボタン一つで応募が完了するケースもあるため、隙間時間を利用して企業を選び気になった企業があれば応募します。
企業への応募時に「志望動機」を記載するケースもありますが、この志望動機は書類選考を通過するために重要な項目です。
そのため、他の企業と同じ使いまわしの志望動機ではなく、その企業向けのしっかりした志望動機を入力するようにしましょう。
また、面接時に志望動機について再度聞かれたときに、詳しく話せるよう嘘や誤魔化しといった内容は避け、企業を研究した上で志望動機を明確にする必要があります。
書類選考に通ったら、企業との採用面接が行われます。応募企業はこの段階では応募者のことを書類上でしか知らないため、どのようなスキルをどう仕事に活かせるのか、なぜ他の競合他社ではなくその会社に応募したのかなどをしっかり答える必要があります。
このときに注意すべきは、今まで培ったスキルや実績を活かし、応募会社に貢献することを話すことはもちろん重要ですが、謙虚な姿勢を忘れないことです。
管理職をしていた方や、ある程度の地位があった方が多い40代の面接は、面接官が年下である可能性もあります。
面接官が年下だからといって自分が優位に立っているような話し方をするのではなく、堂々としつつも謙虚な姿勢を見せることが重要です。
面接は数回行われることもありますが、企業によって異なります。最終面接のあとは選考を待ち、メールや電話、転職サイトに登録している場合は転職サイト経由で結果を確認することになります。
選考結果を確認し、合格であればそのまま内定となり、現職を退社し新しい会社に入社する準備を行います。
同時に何社かの選考が行われていて、同時に合格してしまった場合は丁寧に電話かメールで内定を辞退する旨を知らせましょう。
内定が確定したら、現職の会社に退社の意志を改めて伝え、引継ぎやお世話になった方々への挨拶を行います。具体的にいつ退職するのか、有給消化の必要があるのかを確認し、有給消化の必要がある場合は退職日が長引くためその旨を内定先の企業に伝えましょう。
退社の際は、この先失業保険などの給付を受ける可能性も考え、離職票は必ずもらうようにしましょう。離職票は手続きに時間がかかるため郵送での受け取りになる場合が多いのですが、万が一転職先の会社をすぐに退職するような事態が発生した場合、転職前の会社での離職票も必要となることから、転職するから必要ないと思わずに受け取っておくと良いでしょう。
また、転職先企業に提出する必要がある源泉徴収票も忘れずに発行してもらいましょう。
具体的な退職日が決まったら、内定先の企業と入社日を確定し、入社日に必要な書類や持ち物などを確認して入社の準備を行います。
40代は転職サイトを利用して自分の価値を把握しよう!
40代の転職は、転職サイトを利用することで自分の市場価値を計ることができ、転職活動に大きく役立ちます。
また、転職事情として年収が下がってしまうことや、求人が少ないことも考えると、転職サイトや転職エージェントへ登録して自分だけで転職活動を行うのではなく、サポートしてもらえるような環境を用意しておくことも必要となるでしょう。
40代の転職は難しいと言われていますが、転職サイトに登録することで転職活動をスムーズに進めることが可能です。
自分に合ったサイトをいくつかピックアップして登録し、スカウトシステムなども利用しながら転職活動を円滑に進め、希望の年収や勤務地、役職での勤務が可能な企業を見つけましょう。